NovelAI Tag Manager v4.7.0を公開しました。
主な更新内容
作業の途中で失われるものを、なくしました。
前の版で、抽選(バリエーション)、Prompt Chunk、Wildcard、プロジェクト、画像からの復元がひととおり揃いました。ただ、機能どうしのつなぎ目に穴が残っていました。渡した先で何が消えるのか分からない。読み取れたのに戻す先がない。閉じたら作業が消える。
今回は新しい機能を足すのではなく、この3つをふさぎました。
NovelAI へ渡すとき、何が失われるかを1つずつお見せします。
「NovelAI Randomizerとしてコピー」は、選んだタググループを ||a|b|c|| の形にしてコピーする機能です。ただ Randomizer は「候補から1つ選ぶ」だけの書き方で、本アプリ側の細かい設定は渡す先に置き場所がありません。
これまでは「重み・抽選方式・抽選数・発動率・固定・シードは引き継がれません」と、いつも同じ一文をお見せしていました。自分がどれを設定していたのかは、書いてありませんでした。
今回から、実際に失われるものだけを、いまの値とともに並べます。
“`
次の内容をコピーします。
| red hair | blue hair | green hair |
|---|
候補数: 3
NovelAI Randomizerの書式では、次のNATM側の設定を表せません。
コピー先には引き継がれません。
・重み: red hair=700 / blue hair=100 / green hair=100
・グループ発動率: 50%(Randomizerは必ず発動)
“`
設定がすべて標準のままなら、確認そのものを出しません。 何も失われないのに毎回止められる、ということがなくなります。
お見せするのは、重み、抽選方式、最小・最大の選択数、グループ発動率、重複選択の許可、固定の状態、バリエーションシード、いまの抽選結果、本アプリだけで付けている候補名です。
重みは、候補ごとに違う値を入れているときだけお伝えします。全部同じ重みなら、選ばれ方は Randomizer と変わらないためです。同じように、バリエーションシードといまの抽選結果は、そのグループを固定しているときだけお伝えします。固定していないなら「毎回引き直す」ということで、Randomizer と同じ動きだからです。
候補に | やバックスラッシュが入っているときにコピーを止めるのは、これまでどおりです。
画像から読み取ったキャラクターを、スロットへ入れられます。
「画像から復元」で、キャラクタープロンプトはこれまで読めても見せるだけでした。スロットに入れる場所がなかったためです。
今回、1件ずつ反映先のスロット(1〜6)を選べるようにしました。
“`
キャラクター 1 反映先 [ スロット 1 ▼ ] 位置 0.25, 0.50
復元値: 1girl, red hair, school uniform
復元値(ネガティブ): blurry
スロット 1:主人公
現在: 1girl, blue hair
現在(ネガティブ): (空)
“`
選ばなければ何も変わりません。 既定はすべて「反映しない」です。読み取れた分が勝手に入ることはありません。
入れる前に、そのスロットのいまの中身が見えます。 上書きしていいかどうかを、その場で確かめられます。
同じスロットを2件に指定したときは、適用を止めます。 理由をその場に出して、片方を選び直すまで先へ進みません。黙って後のほうで上書きすると、消えたことに気付けないためです。
入った内容は一時的なものです。タグライブラリにもデータベースにも登録しません。タググループも、新しいタグも作りません。 画像の文字列からタググループを勝手に作ると、覚えのないものが増えていくためです。画面には「(一時: 画像から復元)」と出ますし、「転記をクリア」でいつでも消せます。
通常のプロンプトとネガティブプロンプトは、別々の場所へ入ります。 混ざりません。
未保存のまま作業が消えることが、なくなりました。
プロジェクトに保存していない変更があるとき、次の操作で確認するようになりました。
- アプリの終了、ウィンドウを閉じる
- 別のプロジェクトを開く、新規プロジェクト、プロジェクトの取り込み
- データベースの切り替え、新規作成、再読込
これまで確認が出ていたのは、プロジェクトの新規・開く・取り込みの3つだけでした。閉じるときは何も聞かずに終わっていました。
選べるのは3つです。
- 保存して続行 — いま開いているプロジェクトへ保存してから進みます。まだ名前を付けていなければ、その場でお聞きします
- 保存せず続行 — 変更を捨てて進みます
- キャンセル — 操作そのものをやめます。何も変わりません
これまでは「捨てて続けるか、やめるか」の2つしかなく、続けるには捨てるしかありませんでした。
一度もプロジェクトとして保存していなくても守ります。 データベースを開いた時点からの変わりぶんを見ているので、「名前を付ける前の作業」も対象です。
変更がなければ何も出しません。 プロジェクトを使っていない方の操作は、これまでどおりです。
保存に失敗したときは、そこで止めます。 保存できていないのに先へ進むと、失敗した分がそのまま消えるためです。名前を決めずに閉じたときも同じく中止します。
同じ操作で2回聞くことはありません。 また、Windows のログオフやシャットダウンのように待っていただけない場面では確認を出さず、そのまま終了します。
それぞれの機能が「何を保存するのか」を書きました。
似た名前の機能が増えたので、画面に短い説明とツールチップを足しました。
- Setグループ — 毎回そのまま使い回すプロンプトのまとまりを保存します。抽選はしません
- バリエーション — 候補の中から、今回使うタグを抽選します
- バリエーションプリセット — 抽選のやり方の型(どのグループを、何件、どの方式で、どの確率で)を保存します
- 画像生成設定プリセット — モデルや画像サイズなどの生成条件だけを保存します。プロンプトは含みません
- プロジェクト — いまの制作状態をまるごと保存します。タグそのものは保存しません
- 生成履歴 — 実際に送った内容の記録です。設定を保存する機能ではありません
- 画像から復元 — 画像に埋め込まれている生成設定を読み取って戻します
- 一時タグ — ライブラリへ登録せず、今のプロンプトへだけ足します。閉じると消えます
- Prompt Chunk — NovelAI 側で使い回すプロンプトの断片との、文字列のやり取りです
これまでとの互換性
- v4.6.0 までのデータベースをそのまま開けます。データベースの構造は1か所も変えていません。
- 既存のタグ、プロファイル、プリセット、プロジェクト、履歴は、そのまま残ります。
- 抽選のしくみとバリエーションシードは変えていません。同じシードなら、これまでと同じ結果になります。
- 生成されるプロンプトの内容も、NovelAI へ送る内容も変えていません。
- 候補の並び順と重複の扱いも、これまでどおりです。
そのほか
- 画像生成タブの「Setグループからの転記」は「スロットの一時プロンプト」という表記に変えました。Set からの転記と、画像から復元したキャラクタープロンプトの両方が入るためです。どちらも「転記をクリア」で消せます。
- データベースの「再読込」ボタンも、未保存の変更があるときは確認するようになりました。
できないこと
- NovelAI アカウント上の Prompt Chunk とは同期しません。文字列の受け渡しだけです。
- Randomizer の入れ子(候補の中にさらに候補を書く形)は読みません。
- コピーした Randomizer を、元のプロンプトの位置へ自動で差し込むことはしません。
- Vibe Transfer と精密参照画像そのものは、画像から復元できません。
- まとめて何枚も作るバッチ生成は行いません。
アップデート方法
インストーラー版をご利用の方は、起動時の自動アップデートで更新できます。新規インストールや手動で入れ直す場合は、紹介ページから最新版のSetup.exeを取得してください。
