以前から、NovelAI用のタグ管理はExcelマクロ一本で賄っていました。セルに数式を詰め込み、関数をこねくり回し、まるで秘伝のタレを継承するような気持ちで運用していたのですが——ある日、ふと気づいてしまったのです。「1つのシチュエーションに、2人以上のキャラクターを同時に登場させたい」という、ごくありふれた願いを叶えるには、もはやマクロの大規模リフォームが必要だという、見たくなかった現実に。
しかもこのExcelマクロ、キャラクターは最大6人まで設定できる仕様になっているのに、実際にはほぼ1人運用。6人乗りのバンを買って一人でドライブしているような、なんとも申し訳ない状態でした。これはもったいない、もったいなさすぎる。そう一念発起し、「いっそWindowsアプリとして作り直そう」と腰を上げたのが今回の始まりです。
ところが作り始めてすぐ、思わぬ事実に直面しました。Excelスプレッドシート、お前、こんなに優秀だったのか。セル一個で済んでいた処理を一からコードで書き起こすたびに、「あの黄緑色の格子、本当にありがとうございました」と感謝の念がこみ上げてくる。便利だったものの価値は、それを手放してから初めて分かる——人生の真理めいた何かを、タグ管理アプリの開発を通じて学ぶことになるとは思いませんでした。
そんな調子で面倒くささに押し負けそうになっていた頃、「適当に骨組みだけ作って、残りの面倒な仕様は生成AIさんに投げてしまえばいいのでは?」という、効率的ではあるものの人間としての尊厳を多少差し出しているような結論に達しました。骨格だけ組み上げ、面倒な部分一式を生成AI(Codex/Claude Code)に丸投げ。気づけば私は、生成AIさんの忠実な僕(しもべ)として、ひたすらデバッグに明け暮れる日々を送ることになっていました。誰が作っているのかよくわからなくなってきたアプリが、それでも「なんとなーく動く」段階まで育ったので、えいやとリリースに踏み切った次第です。
機能面ではまだまだブラッシュアップが必要なのは自覚しています。ですが、かつて同じくExcelマクロでタグ管理をしていた同志に確認してもらったところ、「最低限、マクロ版にあった機能はちゃんと移植できてるよ。区切りとしては十分なんじゃない?」というお言葉をいただきました。それを真に受けて、すっかり調子に乗ってしまったのが今です。背中を押されるとすぐ走り出してしまうタイプの人間で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。
というわけで皆様、本アプリは自己責任・ノークレームでのご利用をお願いいたします。不具合を見つけられた際は、「まあ、生成AIさんの僕が作ったものだしな」と、温かい目で見守っていただけますと幸いです。
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